サハリン遺体 日本側船舶で遺体引き取り検討 道内男性とDNA型一致 知床事故 

 オホーツク管内斜里町知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、ロシア・サハリン州南部で見つかった男性の遺体について、ロシア当局によるDNA型鑑定の結果、道内の乗客男性=当時(59)=のDNA型と一致したことが19日、複数の日本政府関係者への取材で分かった。またロシアが実効支配する北方領土国後島で5月に発見された男女2人の遺体について、日本側の船舶で同島かサハリン本島に引き取りにいく案が検討されていることも判明した。(北海道新聞2022/7/20)

 政府関係者によると同日、ロシア側から連絡があった。遺体は6月28日、同州南部コルサコフ付近の沿岸でロシア当局が発見。海上保安庁は所持品からこの男性の可能性が高いとみて、外交ルートを通じてDNA型のデータを今月4日にロシア側に渡した。海保は遺体を引き取った後、改めて身元を確認する方針。

 国後島で見つかった2遺体は既に、甲板員曽山聖(あきら)さん=同(27)=と道内の乗客女性(21)のDNA型と一致。日本側は日ロ中間ラインの洋上で、ロシア国境警備局から海保の船舶が遺体を引き取る案を打診したがロシア側が拒んだため、日本側の民間船舶などを活用して引き取りに行く代替案が出ているという。

捜査委員会が公開した遺体が発見されたオゼルスキー村の海岸

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