サハリン州は国内漁業のリーダーの1つだが、2021年の総漁獲量は48万6,000トンにとどまり、前年度より13.9%減少した。漁業関連企業のほとんどがユジノサハリンスクに登録され、漁獲量の55%を占める。次いで南クリル地区(国後島、色丹島、歯舞群島)が26.7%、択捉島を管轄するクリル地区が5.6%、北クリル地区4.1%となっている。また、昨年の缶詰や加工品の総生産量は39万6.000トンで、前年比20.7%の減少となった。加工品の77%は冷凍加工。ユジノサハリンスクに登録している加工会社が生産量全体の44.8%を占め、南クリル地区が26.1%、クリル地区8%、北クリル地区10.6%となった。缶詰生産ではコルサコフ地区が50%を製造し、南クリル地区は16.7%だった。漁業と加工を合わせた従業員の総数は8,600人と前年より0.7%減り、平均月収は11万2,000ルーブルで州全体の平均賃金より19.4%高かった。2021年の輸出量は20万トンを超えた。(サハリン・クリル通信2022/7/8)
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