ペトロパブロフスクカムチャツキーを根拠とするカムチャツカ地方最大手水産会社“ヴィチャズ・アフト”(Витязь-Авто)がロシア国内の経済危機により一部活動を停止した。(ロシア漁業ニュースヘッドライン2022/6/14)
“ヴィチャズ・アフト”は、漁労から加工、流通小売まで行う垂直統合型ビジネスを行ってきたが、加工部門の一部を停止し、小売店舗を閉鎖した。
新型コロナウイルスのパンデミック以前となる2020年初めまであった小売7店舗は、後に3店舗となり、そして、2022年の現在、全て閉店となったことが分かった。
“ヴィチャズ・アフト”は、サケマス、スケトウダラ等を中心に1日あたり120トンの加工処理施設を運営、小売店では、プレミアムの“Mirandel”と大衆向け“Kamvita”の2つのブランドをもって、魚卵、スモーク、フィレ等、様々な製品を販売してきた。
“ヴィチャズ・アフト”の代表者は、加工部門の一部停止と小売店舗閉鎖の最終的意思決定を導き出したものは、ウクライナの事情による一連の制裁措置だと説明し、高金利、自国通貨の変動、他国との関係により、自社ブランドに対する需要減少と生産コストの上昇、とりわけエネルギー・コストの増加を指摘した。
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