防衛省は10日、9日に根室半島の南東170キロでロシア海軍の艦艇5隻を確認したと発表した。ロシア軍太平洋艦隊による大規模演習の一環とみられる。岸信夫防衛相は記者会見で「ウクライナ侵略を行う中でも極東でも同時に活動しうる能力を誇示する狙いがある」と分析。「重大な懸念を持って情報収集、警戒監視を継続していく」と述べた。(北海道新聞2022/6/11)
同省によると、5隻は駆逐艦1隻とフリゲート艦4隻。海上自衛隊の護衛艦ゆうだちが監視に当たった。
岸氏は、ロシア国防省が3日以降、40隻以上の艦艇などが参加する演習を太平洋で行うとしていると説明。ミサイル発射に伴う航行警報が千島列島周辺や三陸沖に出ており、「今後、三陸沖でも演習を実施する可能性について、注視する必要がある」と語った。(玉邑哲也)
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