市街地での牛の放し飼いが問題となっている国後島ユジノクリリスク(古釜布)で、今度は牛の集団が神聖な墓地に入り込み、蹄の跡と糞を残すなど墓地を荒らしていった。住民は一向に解決しない「牛の放し飼い問題」に怒り心頭、行政に対応を求めた。墓地は市中心部から6kmにある。(※日本人とロシア人の墓が混在している古釜布墓地と思われる) 国後島の牛には飼い主がいるが、野良猫と同じように自由に町を歩き回っている。子供が遊ぶ公園を占拠し、道路に沿って移動する際はもちろん信号などお構いし。そして、この日は墓地を訪れた。住民は「牛が墓地を冒とくした。この問題は長い間解決されていない。飼い主は自由に放牧し、牛を管理していない。わずかな罰金が科せられ、飼い主はそれを払うだけ。状況を改善する措置は取られない。オトラダ村(近布内)では公園に住みついていて、糞尿だらけで子供と散歩も出来ない状況だ」とまくし立てた。国後島の住民はすでに忍耐の限界にきており、行政府に対策を講じるよう求めている。サハリン州議会は、当局が適正に管理できるよう条例を制定して解決したいと考えている。(サハリン・インフォ2022/6/5)
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