北方四島の名称変更「国の歴史の重要な部分を拒否し、記憶から消し去ることになる」–ロシア正教の大司祭

ロシア正教会北方四島を含むクリル教区を管轄するヴィクトル・ゴルバチ大司祭が択捉島国後島色丹島の名称を日露戦争時の軍艦や司令官の名前に変更しようとする提案について見解を述べた。「クリル諸島がサハリンの一部であり、ロシアの領土であることは誰もが知っている。島々の名称は歴史的なものであり、アイヌ語に由来する。ロシアの開拓者が正教会の宣教師とともに島々にやってきた時、彼らは先住民を侮辱したり、抑圧したりせず、ロシア正教会の文化を紹介した。(アイヌ語地名は)ロシアが少数民族の遺産に注意深く配慮していることを示すものだ。島々の名称を変更することは、この原則を放棄することであり、国の歴史の重要な部分を拒否し、記憶から消し去ることになる。名称変更の議論により、他の地域の住民がクリル諸島に関心を持ち、島々を訪れるようになることを願っている」(サハリン・メディア2022/6/1)

戦前、色丹島・斜古丹にあった千島アイヌの人々が建てた正教会の内部

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