ロシア国営宇宙企業ロスコスモスのドミトリー・ロゴジン総裁はアイヌ語に由来するクリ諸島(※この場合、北方四島を含む千島列島)の島々の名前を変更するよう提案した。一例として、日露戦争を戦ったロシアの戦艦「ヴァリャーク」などを挙げたが、命名は地元の人々によって決められるべきだとも語った。ロゴジン総裁は出演したラジオ番組で、日本が島々を「不法に占領された」としたことは容認できないとして、「ロシアが血であがなったクリル諸島の島々がなぜロシアの名前を持っていないのか」と問いかけた。その上で、日露戦争を戦った帝政ロシアの巡洋艦「ヴァリャーク」やその司令官だった「V.Fルドネフ」、同じく巡洋艦「コレーエツ」に敬意を表して命名されるべきだと提案した。「これらの島々が私たちの領土であることを疑われるような現在の名前よりも、もっと論理的でだと思う」と述べた。クリル諸島の島々では岬や岩礁などに軍人や航海者の名前をつける取り組みが行われている。総裁は歴史上、領土が他の国に移ると、名前が変わることがよくあるという事実を引用したが、第二次大戦からかなりの年月が過ぎており、現時点で島名の変更が可能かどうか判断することは難しい。通常、クリル諸島に関する問題についてはぺスコフ大統領報道官が応答するため、近く彼がコメントするのではないか。(サハリン・インフォ2022/5/24)
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