鈴木知事は道東の羅臼町で北方領土の元島民らと懇談し、元島民らは交流事業が停止される中、船から慰霊する「洋上慰霊」の実施を求めました。また、元島民やその子孫による語り部活動の普及や、北方四島に残る日本人墓地の整備などにも引き続き取り組むよう求めました。(NHK北海道2022/5/12)
鈴木知事は羅臼町の高台にある国後展望塔を訪れ、元島民らでつくる「千島歯舞諸島居住者連盟」の脇紀美夫理事長らと懇談しました。
まず、根室海峡をはさんで目の前に広がる国後島を眺め、脇理事長からはふるさとの島に行き来できない無念さが伝えられました。
ビザなし交流など北方四島との交流事業は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響で今年度の実施は当面見送られることになっています。
こうした状況を受けて脇理事長は、専用の船「えとぴりか」を使い、元島民らが船から慰霊する「洋上慰霊」を実施するよう要望しました。
これに対し、鈴木知事は、元島民と連携して取り組みを進めていく考えを伝えました。
懇談のあと脇理事長は「現状については残念の一言です。私たちの力だけではどうにもならないので国や関係機関にお願いしながら進めていきたい」と話していました。
鈴木知事は「洋上慰霊の実現など元島民に寄り添った対応を国に求めていきたい」と話していました。
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