ユジノサハリンスクの病院敷地内で樺太時代の石碑が放置されている。場所は旧護国神社の遺構近くで、石碑には「梨本宮守正王」とあり、日本の皇族で唯一戦争犯罪で逮捕された人物のものと判明。日本軍の元帥であり、日露戦争にも参加している。1936年にサハリンを訪れた際、消防隊を視察した記念に設置された。サハリン郷土博物館は、石碑の保存や展示について「日本の軍国主義を美化する」ことや「疑わしい人物を助長すること」を望んでいないとしている。勝利博物館・記念館の科学部門の責任者イーゴリ・サマリン氏は「博物館には保管場所がない。歴史的価値はあるが、初めてではない。同様の石碑がその近くで発見され、地元の博物館に持ち込まれている」と話している。(サハリン・インフォ2022/4/27)
コメント