欧米諸国の経済制裁で、缶詰などを生産するロシアの水産加工会社が苦境に立たされている。大手のザ・ロジヌーグループのセルゲイ・リュタレヴィッチ会長は「魚の加工や缶詰の生産が停止する可能性がある。メーカーはほとんどの原料を前払いで購入しており、運転資金がひどく不足している。低金利の優遇ローンなどの緊急支援が必要だ」と訴えている。国は優遇ローンの対象業種に水産加工を含めなかったため、鶏肉加工業者は13.5%で融資を受けられるのに対して、水産加工業者23%の高率となっている。リュタレヴィッチ会長は「缶詰メーカーは燃料、缶、トマトペースト、植物油などの材料費を前払いで購入しており、価格は著しく上昇している。植物油は1ℓあたり150ルーブルと、2月上旬の3倍になっている」と窮状を訴えた。(astv.ru 2022/4/13)
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