非友好国の日本の漁師がクリル諸島(千島列島)近海で海洋生物資源を漁獲することを禁止し、ロシア人漁師により多くの漁場を与えるべきだ–ロシア地理学会サハリン支部のセルゲイ・ポノマリョフ支部長はサハリン州のリマレンコ知事に要請文を送付した。要請文は1998年以来、日本人にクリル諸島南部(北方四島)の海域で漁業を行う権利を認める協定の政治的性質にについて強調している。「こうした合意は、エリツィン時代に彼のチームが漁業協定を通じて日本から融資と投資を獲得することで信頼の醸成を図り、平和条約締結に向けた前提条件を作るろうと始めたものだ」とポノマリョフ支部長は述べ、漁業者や政治家も、この合意に反対していると訴えた。特にサハリン州議会は6回も反対したという。南クリル諸島海域での日本による漁業は、クリル諸島の漁師が島の水産加工場に魚介類を供給する沿岸漁業の機会を奪っている。ロシアの海域で日本人に漁業を認めている事実そのものが、クリル諸島に対する日本の主張を間接的に是認しているようにも見える。さらに1998年の協定は本質的に不平等である。なぜなら日本はロシアに日本海域での漁獲を与えていないからだ」と語った。2022年3月5日付で日本は非友好国に分類されたことを忘れてはいけない。4月12日、日本政府はウクライナの事件に関連してロシアの個人398人と28の組織に対して追加の制裁を課し、反ロシアの姿勢を再び明確にした。こうしたことから、ポノマリョフ支部長は知事に対して、2023年からロ日の政府間合意からの撤退を国に提案するよう求めた。(astv.ru 2022/4/12)
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