日本とロシア両政府が、ロシアの川で生まれたサケ・マスに関する漁業交渉を始める方向で調整していることが8日、分かった。来週開催する案を検討している。日本の排他的経済水域(EEZ)内での漁獲量を優先して決めたい考え。ウクライナに侵攻したロシアに各国が厳しい経済制裁を科しているが、日本は自国の権益を確保するには交渉の必要があると判断した。ただロシアは制裁に反発しており、交渉は難航する可能性がある。(北海道新聞2022/4/9)
複数の日本政府関係者が明らかにした。日本とロシアは毎年春、サケ・マスの漁獲量などを巡って交渉している。日本のEEZ内での最盛期は4月~5月ごろとされ、期限が近づいている。日本は交渉で操業条件を詰め、北海道をはじめとする国内漁業者の出漁を後押ししたい考えだ。
2015年、ロシアの排他的経済水域内で操業する流し網漁船から水揚げされたサケ=北海道根室市の花咲港
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