米国アラスカ州知事マイク・ダンリービー(Mike Dunleavy)は、2022年3月4日、ロシアのウクライナ侵攻を停止させるための圧力としての行動リストを発表、ロシアからの水産物輸入禁止を盛り込んだ。
ダンリービーは、自由を信じる国や人々を支援するために自分たちの役割を果たす必要があるとした上で、米国政府に対し、ロシアのエネルギー産業への制裁措置等に加え、水産物の輸入禁止措置を求めると訴えた。
これより先の2022年1月、アラスカ州議会上院水産員会は、2014年からロシアが米国産水産物の禁輸措置をとっていること、また、前大統領トランプ政権による米中貿易戦争で、中国が米国産水産物に高関税を設定している問題に関連し、同州業界への支援対応を政府に求めることを決定していた。
米国は依然としてロシアと中国の両国から数億ドルの水産物を輸入しており、同水産委員会は、水産貿易の不均衡に政府が注意を払っていないと指摘した。
さらに、2022年2月9日、アラスカ選出上院議員ダン・サリヴァン(Dan Sullivan)とリサ・マコウスキー(Lisa Murkowski)がロシアからの水産物輸入を禁止するための法案、“米ロ水産物相互主義法”S.3614を提出、全会一致での承認を求めたものの、マサチューセッツ州選出上院議員エドワード・マーキー(Edward Markey)が地元の水産加工業に悪影響を及ぼす等として、これに抵抗を示したが、ロシアのウクライナでの“特別な軍事作戦”により、一気に発動に向け加速する可能性がると、過日、米国業界紙は伝えている。(ロシア漁業ニュースヘッドライン2022/3/5)
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