色丹島を出港してコルサコフ港に向かっていたフェリー「アドミラル・ネベルスコイ」号は、1週間以上も流氷の海で困難な航海を続けている。21日から22日にかけては高さ数メートルの波の中、ひどい揺れに船内の全員が耐えなければならなかった。嵐が去った後は、流氷の影響でサハリンに近づけず、船長は津軽海峡を回ってサハリンを目指すことを決断。船内に電話はなく、料金が高い衛星を利用するインターネットしか使えない。乗客は「色丹島のボクシング少年団の子供たちが乗船している。食べ物もお金もない」とSNSで訴えている。サハリン州運輸省によると、サハリン南方海域の流氷の影響で、色丹島からサハリンに向かっている「アドミラル・ネベルスコイ」号と、サハリンから国後島に向かう「パベル・レオ―ノフ」号は津軽海峡を通って北海道を迂回するルートに変更された。「アドミラル・ネベルスコイ」号のコルサコフ到着時間と「パベル・レオ―ノフ」号の国後島ユジノクリリスク(古釜布)到着時間は、いずれも27日午前8時の予定。(サハリン・インフォ2022/2/25)
※通常の航路
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