日本当局はロシア軍が択捉島沖で実施しているミサイル発射訓練に抗議した。共同通信によると、クリル諸島(北方四島を含む千島列島)近海での演習は2月16日から28日まで行われる。タス通信によると、ロシア側は日本当局に事前通告していた。日本外務省は「北方四島でロシアの軍事プレゼンスを高めることは容認できない」と抗議した。(サハリン・クリル通信 2022/2/17)
露ミサイル演習拡大通告 日本周辺でも活発に
(産経新聞2022/2/16)
ロシアが、不法占拠している北方領土周辺で、新たにミサイル発射訓練を行うと通告したことが16日、政府関係者への取材で分かった。ロシアは既に北海道沖などを含む広大な海域でミサイル発射を通告していたが、演習海域の拡大を予告した。日本政府は外交ルートで重ねて抗議した。
日本政府関係者によるとロシアは14、15両日、択捉(えとろふ)島の東や北西の海域を新たに指定し、ミサイル発射を行うと通告した。2月中は連日演習を行うとしており、政府は外交ルートを通じて「ロシアの北方領土での軍備強化につながるもので受け入れられない」などと抗議した。
ロシアは日本が「北方領土の日」に定める7日から北方四島を含む北海道沖や間宮海峡など広大な海域を指定してミサイル発射を実施し、国後島周辺でも射撃を行うと通告。年明け以降、北方領土での演習を常態化させている。
一方、防衛省は今月1日以降、日本海やオホーツク海でロシア艦隊の航行を確認。ロシアは1~2月、地中海や北海、オホーツク海などで大規模な演習を予告していた。ウクライナに対する軍事的圧力を強めつつ日本周辺でも軍事活動を活発化させている形で日本政府は動向を注視している。
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