北クリル・セベロクリリスク 「クリル発展プログラム」の工事を巡り 州政府と請負企業が訴訟合戦

クリル諸島社会経済発展プログラムに基づいて、北クリルのパラムシル島セベロクリリスクで進められていた公共工事を巡って、発注者のサハリン州関係機関と請け負った建設企業の間で訴訟合戦が展開されている。地元で唯一の建設会社スピロ社は、クリル発展プログラムに基づく滑走路やアパート、学校の建設工事を請け負っていたが、不適切な工事を行ったことなどから契約を解除され、カムチャツカ地方の企業が引き継いだアパート建設を除いて、社会施設の建設工事は止まってしまった。最初の訴訟は2021年10月、サハリン州のクリル社会経済発展プログラム推進総局がスピロ社に1億1,260万ルーブルの損害賠償を求めるものだった。さらに同総局は工事の前払い金や過払い金として1,070万ルーブル、契約違反による賠償金など1億1,350万ルーブルの支払いを求める2件の訴訟を提起した。一方、スピロ社は、ユジノサハリンスク空港会社から請け負った滑走路建設工事で、これまでに行った工事代金と契約破棄により被った損害1億5,6000万ルーブルの支払いを求める裁判を起こした。すべての訴訟を合わせると、州政府側はスピロ社に対して2億3,680万ルーブルを、逆にスピロ社は州政府に3億3,500万ルーブルの損害を求めている。(サハリン・インフォ2022/2/15)

f:id:moto-tomin2sei:20220215114309j:plain

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました