ロシア国防省は12日、クリル諸島(北方四島と千島列島)のウルップ島に近いロシア太平洋艦隊の作戦領域でアメリカのバージニア級原子力潜水艦を探知し、浮上するよう要求したが、米原潜は要求を無視して立ち去ったと発表した。現場海域はロシアの領海内で、ロシア軍のフリゲート艦が国境を保護するため規則に則って適切な措置を講じた。ロシア国防省はロシアに駐在するアメリカの武官を召喚し、抗議した。この日はプーチン大統領とバイデン米大統領の電話会談が行われたが、ウシャコフ大統領補佐官は、プーチン大統領は今回の出来事について話をしなかったと発表した。(サハリン・クリル通信2022/2/13)
露、択捉島の北隣ウルップ島沖に米原潜探知し「領海」からの退去を警告
(読売新聞2022/2/13)
ロシア国防省は12日、露海軍太平洋艦隊が、クリル諸島(千島列島と北方領土)のウルップ島沖の演習海域付近で、米国の最新鋭「バージニア級」攻撃型原潜が潜行しているのを探知し、「領海」から立ち去るよう警告したと発表した。露国防省は12日、露駐在の米国武官を呼んで抗議した。
露国防省は米原潜が警告を無視し、全速力で立ち去ったと説明している。
ウルップ島は北方領土の択捉島の北隣に位置している。米露関係はウクライナ情勢を巡って緊張しており、最近は北方領土問題でも摩擦が強まっていることから、双方が互いの動向に神経質をとがらせている可能性がある。
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