サハリンと北方四島間で運航されてきたフェリー「イーゴリ・ファルフトジノフ」が来年、この航路で運航できない可能性が出て来た。船の建造年や建造国、さらには障がいのある乗客に対応しているか否かなど、運輸事業者への国の補助金システムが変わったことにより、補助金を獲得できないかもしれないという。サハリン–北方四島航路では、交通アクセス改善のため建造された「ネベルスコイ提督」と「バベル・レオーノフ」が今年夏から就航し3隻体制となった。クリル諸島は近年、絶え間のない輸送機器に直面してきた。観光客や季節労働者が島々に大量に押し寄せる夏、そして吹雪きや流氷で欠航することが多い冬の数カ月は特に厳しい。この点、3隻体制で運航された今年は例外だった。3隻から2隻体制になることで、島の観光開発と増え続ける人口という文脈の中で、どのような影響が出るのか分からない。(サハリン・インフォ2021/12/28)
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