終戦まで根室市と北方領土の国後島を結ぶ通信中継拠点だった国登録有形文化財「根室国後間海底電信線陸揚施設」(根室市西浜町)で見つかった海底ケーブルが、流氷に破壊されないよう頑丈に作った特殊なケーブルであることがわかった。海底ケーブル敷設保守会社「NTTワールドエンジニアリングマリン」(横浜市)取締役の平林実さん(56)が根室市を訪れ、同社の史料館の展示品と同じタイプであることを確認した。
平林さんは10月10日付の読売新聞記事で陸揚施設から海底ケーブルが発掘されたことを知り、「我々の先達が引いたケーブルではないか」と根室市に問い合わせた。同社が運営する「海底線史料館」(長崎市)に収蔵されているケーブルを調べたところ、同一とみられるものが見つかった。(読売新聞2021/11/27)
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