「ExplorersWeb」の編集者で、カナダの最高の北極旅行者であるジェリー・コバレンコ氏は、この夏、国後島のゴロブニン火山(泊山)のカルデラにあるゴリャチェエ湖(一菱内湖)のほとりで自然発火する不思議な砂を見つけた。砂地で休もうと腰をおろした時、砂に触れた手が焼けるように感じた。砂をよく見ると、青い炎が立ち、目立たずに燃えているのが分かった。同行していたロシア人のヴァレリー・マラホフ氏と一緒に、砂の炎を消した。やや離れた別の場所にも燃える砂があった。コバレンコ氏は「撮影した写真には、青い炎はほとんど見えない。しかし、火の境界は『泡立つ黒い領域』によってよく強調されている」と言う。さらに、マラホフ氏が手にしている「焼けた砂の塊」を見ると、そのサイズは約50㎝。そして、足元には、焼け焦げた跡らしきものが見える。「知り合いの火山学者に尋ねてみたが、冷たい砂がなぜ発火するのか、その理由を説明することができなかった」という。コバレンコ氏は「ExplorersWeb」のサイトで「燃える砂」について報告し、一体何が起こったのかを解明するため、読者に助言を求めている。(Citysakh.ru 2021/10/2)※「ExplorersWeb」を見ると、コバレンコ氏が火山探険のため国後島を訪れたのは数年前とある。
焼けた砂の塊
泊山のカルデラにある一菱内湖。左側にあるポントウ沼は丘陵に隠れて見えない
青い炎は日光の下では見えないが、右上の泡立つ黒い領域は火の端を示している
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