サハリンエナジーと日本企業の東邦ガスは、サハリン石油ガス2021極東エネルギーフォーラムで、脱炭素化の分野での協力に関する協定に調印した。これにより、サハリン2プロジェクトから最初のカーボンニュートラル液化天然ガス(LNG)が10月初旬に八日市港の知多ターミナルに到着する。調印式で、サハリンエナジーの最高経営責任者であるローマン・ダシュコフは「サハリンエナジーは環境保護をすべての生産プロセスの不可欠な部分と見なし、温室効果ガス排出量を段階的に削減するよう努めている。脱炭素化に向けたイニシアチブは、生産プロセスの複雑な対策であり、その結果、サハリン2プロジェクトの枠組みの中で最初のカーボンニュートラルLNGが提供される」と述べた。調印式にはロシア経済開発省のマキシム・レシェトニコフ大臣、サハリン州のヴァレリー・リマレンコ知事、ガズプロムのアレクサンダー・メドベージェフ顧問らが出席した。(サハリン・クリル通信2021/9/28)
※カーボンニュートラルLNG(CNL) 天然ガスの採掘から燃焼に至るまでの工程で発生する温室効果ガスを、新興国等における環境保全プロジェクトにより創出されたCO2クレジットで相殺すること(カーボン・オフセット)により、地球規模では、この天然ガスを使用してもCO2が発生しないとみなされるLNG。
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