ロシアが実効支配する北方領土とサハリン島を結ぶ航路に投入する2隻目の新造船「パベル・レオーノフ」が16日、ロシア西部のサンクトペテルブルクの造船所からサハリン南部のコルサコフ港に到着した。10月に就航し、北方四島との連絡船は3隻体制となる。(北海道新聞2021/9/17)
同航路はコルサコフから国後、色丹、択捉の各島を巡回。現在は1991年製の貨客船「イーゴリ・ファルフトジノフ」と、6月に就航した1隻目の新造船「アドミラル・ネベリスコイ」の2隻で運航している。北方領土を事実上管轄するサハリン州のリマレンコ知事は「輸送能力が3倍になり、交通の問題は完全に解消される」と強調した。
新造船はいずれも乗客定員146人で、貨物や自動車も運べる。サハリン州政府はコジェミャコ前知事時代の2018年、新造船1隻を稚内市とコルサコフを結ぶ航路に充てることを日本側に提案していたが、リマレンコ氏は2隻とも四島航路に集中させる考えだ。(ユジノサハリンスク仁科裕章)
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