国後島ユジノクリリスク(古釜布)の住宅に黒い不気味な甲虫の群れが侵入し、住民を怖がらせている。今年の夏は国後島としては異常な暑さだったが、その気候と関係があるのか。いずれにしても稀な現象だ。サハリンの昆虫学者アレクサンドル・バーティアンキン氏は「写真から、種類を特定するのは難しいが、外見からするとゾウムシに似ている。彼らは木を含めて植物を食べる草食性の虫だが、一般的には特定の植物を食べる。考えられるのは、冬の準備をしているのかもしれない」と語った。住民や行政は駆除に苦労しているが、科学者は10年~100年に1度、大量発生することがある。ゾウムシは人間に害を及ぼさないという。9月8日、住民は家の入口を占拠した黒い甲虫を発見。これまでに3回殺虫剤を散布するなどしたが、効き目はなかった。甲虫は増殖し、入り口を通る人の頭に落ちてくるという。(サハリン・クリル通信2021/9/10)
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