択捉島 観光客の増加で地元住民が飛行機に乗れない? サハリンに足止めされた20人が苦情申し立

今夏、択捉島を訪れる観光客が増加しているため、地元住民が飛行機やフェリーに乗れない状況が続いている。地元のツアーオペレーターによると、数カ月前にチケットは売り切れており、島の住民は自宅に戻ってくるのに大変苦労しているという。需要増に対応して2便が追加されたが、それでも足りない。観光客の流入は11月まで続くとみられ、市長はさらに数便の追加を要請する考えだ。昨日23日には、択捉島住民20人が、サハリンから島に戻る便に空席がなく、キャンセル待ちのため数日間ホテルに宿泊しなければならならず、余分な出費を強いられていることがわかった。この中には、ガンの治療のために来た女性や子供も含まれており、怒った住民たちが運輸検察庁に苦情を申し立てる騒ぎになった。急遽、24日と27日に追加のフライトが決定した。クリル地区のロコトフ市長は「択捉島住民が病気などで、緊急に飛行機やフェリーに乗らなければならない場合、座席割当制度に基づいて緊急に座席を確保できるシステムがある」と話す。事前に航空会社に対して、2~4席を提供するよう通知しておけば、病人など緊急を要する人は利用できるという。また、サハリン州運輸省は「クリル諸島の住民はなぜ、帰りのチケットを事前に取っておかないのか?代替ルートとしてコルサコフ—クリリスク定期フェリーもある。旅行の前に慎重にルートや計画を立てる必要がある」と指摘した。(サハリン・クリル通信2021/8/24)

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