ビザなし交流8月中止へ 2年連続全面中止も

 政府は、新型コロナウイルスの影響で中止が続く本年度の北方四島ビザなし渡航について、8月に計画した4回分も実施を見送る方針を固めた。13日にも発表する。残りは9月分のみとなり、感染状況が好転しない限り、2年連続で全面中止となる可能性がある。(北海道新聞2021/7/13 )

 日ロ外交筋が明らかにした。8月は択捉島国後島色丹島を訪れるビザなし交流3回と、択捉島への自由訪問1回の計4回を計画していた。既に中止した5~7月分も含め、日本側が本年度に計画した計19回のうち、13回分の実施を見送ることになる。

 残る9月の6回分について政府は可能な限り実施できるようロシア側と協議は続ける。ただ、東京都と沖縄県に8月22日まで緊急事態宣言が発令され、ロシアでも感染者数が再び増加傾向を示している。外務省幹部は「客観情勢としては、かなり厳しい」と明かす。

 道などは、中止分を補う新事業として四島周辺の船上で慰霊祭などを行う「洋上慰霊」を検討するよう政府に求めている。政府は国内の感染状況も見極めた上で、実施の可否を判断する考えだ。(古田夏也)

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1992年4月22日、ビザなし交流で初めて根室に上陸した四島在住ロシア人

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