北方領土問題の解決の糸口が見えない中、根室市は四島との新たな交流のあり方などを考える「専門家会議」を今月、設置することになりました。北方領土をめぐっては戦後76年が経過した今も返還交渉の進展が見られず、「ビザなし交流」なども新型コロナウイルスの影響で今月までの中止が決まっています。こうした中、根室市は北方領土をめぐる課題について専門的な見地から調査・研究を行う「専門家会議」を今月、設置することになりました。大学教授など5人の有識者がメンバーで、根室地域と北方四島との新たな地域間交流のあり方や自由な往来や交易についての調査・研究、文化遺産の保存・継承の3つをテーマに検討を進めます。今月17日に初会合を開き、その後はテーマごとに分科会で議論を重ねて、出された意見は市の取り組みにも反映することにしています。また同じ17日には来年、開始から30年を迎える「ビザなし交流」のシンポジウムも開催します。根室市は「四島に隣接する地域として、今回の会議を領土問題を考える新たなスタートにしたい」と話しています。(NHK北海道2021/7/1)
根室市が北方四島との新たな交流検討で「専門家会議」設置へ|NHK 北海道のニュース
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