樺太時代の日本の生活用具など数百点展示 サハリンの個人収集家、夢は私設博物館開設

サハリン在住の収集家ミハイル・シェルコフツォフさんがユジノサハリンスクの子供芸術学校で、戦前の日本統治時代に使われた生活用具の個人コレクションを紹介する展示会を開催している。展示されたのは仏壇やストーブ、食器など数百点。収集のきっかけは子供の頃に、小さな日本の花瓶を見つけたこと。以来何十年もかけてサハリンじゅうを歩いて集めたコレクションの総数は2,500点にのぼる。中には、日本の家の屋根裏部屋で偶然発見した珍しい蓄音機のレコードもある。彼によると、そのようなものは世界で7人しか所有していないという。シェルコフツォフさんは「私のコレクションの多くは、裕福な日本人の家にあったストーブ。当時の価格は300円と高価で、180円の刀剣が二振り買えた。当時の先生の給料は20円だった」と話す。シェルコフツォフさんの長年の夢は、自身の博物館を開設することだという。地元の歴史家イーゴリ・サマリン氏は「ミハイルが持っているすべてのものをここに収めることはできない。ユジノサハリンスク樺太時代の歴史博物館をつくるという彼の夢をもう一度思い起させることは理にかなっている。何度かその試みが行われたが、実現しなかった」と語る。展示会は6月25日まで。(astv.ru 2021/5/20)

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