新型コロナウイルスのワクチン接種が進む択捉島では、クリリスク(紗那)の地区中央病院だけでなく、医師が企業などを訪問して接種を行う取り組みを始めている。以前は移動が制限された人々だけに行っていたが、取り組みを拡大する。雇用主が地区中央病院に電話で申請する必要がある。これに伴い、13日には行政府の13人の職員が医師の訪問を受けてワクチンを接種した。ある職員は「制限なく国内を移動するためにワクチンを接種した。3日間だけ特定の制限を守る必要があるが痛みはなかった。予防接種を恐れることはない」と話した。サハリン州知事は6月1日からすべての規制を解除すると発表した。人々はどこへでも移動することができることを意味する。イベントでも会合でも制限なく参加できる。クリル地区のオルガ・マツヴィシク副市長は「安心で快適な暮らしのためには、より多くの住民が予防接種を受ける必要がある。そうすれば択捉島で次の波が来る可能性は低くなる」と強調する。4月14日現在で936人の住民がスプートニクⅤを接種し、このうち665人は2回の接種を終えている。そのうち182人は60歳以上の住民だ。(択捉島の新聞「赤い灯台」2021/4/15)
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