サハリン州政府の住宅・公益事業省は、南クリル諸島(国後島、色丹島、択捉島)と北クリルのパラムシル島にプレスコンパクター(圧縮減容機)を備えた廃棄物センターを整備し、収集した廃棄物を圧縮した後、サハリンのコルサコフに運んで処理する方針を示した。ロシアの法律の特殊性から、要件に完全に準拠して廃棄物を島内に置いておくことは不可能と判断した。「島内にゴミの埋め立て地を確保しようとすると、水源としての保護エリア、飛行場ゾーン、特別に保護された自然地域にぶつかって、設置は不可能。このため当局は、島に廃棄物を一切保管しないことを決定した。それらは、収集された後、プレスした上で本土に輸送される。しかし、国後島と択捉島では、廃棄物の焼却施設の建設に向けた取り組みが進められており、これが完成すればゴミの本土への輸送に反対するだろう。択捉島のゴミは島内で燃やされ、色丹島のゴミは国後島に運ばれて処理されることになる。色丹島では、廃棄物の埋め立て処理と焼却が禁止されている。(サハリン・インフォ2021/4/16)
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