2016年からオーロラ航空が運航してきたサハリン–ペトロパブロフスク・カムチャツキー(カムチャツカ地方=サハリンとは別の州)直行便が今年1月から運休となった。補助金を出してきたサハリン州政府の予算が、新型コロナ感染拡大による原油・ガス市場の低迷で大幅に縮小されたことから、補助金を打ち切ったためだ。これまで、サハリン州に属する北クリルのパラムシル島セベロクリリスク住民は、州都に飛ぶために、ヘリコプターか船でカムチャツカへ行き、サハリン便に乗り替えていた。直行便が運休したため、現在はカムチャツカからロシア本土のハバロフスク(またはウラジオストク)を経由しなければならず、数日と数万ルーブルも余計にかかることになった。2020年、セベロクリリスクに小型旅客機の飛行場が建設されることが決まり、待望のサハリン–セベロクリリスク直行便の運航が期待されたが、3月時点で実現していない。サハリン州当局者は、直行便再開に向けてカムチャツカ州政府が運航に要する資金の拠出に加わる時が来たと示唆している。(astv.ru 2021/3/29)
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