サハリンと南クリル諸島(北方四島)を結ぶ定期貨客船ファルフトジノフ号が定期点検に入ることから、海上輸送が1カ月以上ストップする。例年、この時期、流氷に閉ざされる色丹島の住民は「世界からの孤立が船舶の修理期間より長くなるのでは」と心配している。南クリル地区のゴミレフスキー市長は「地区住民には貨客船の修理に関する情報は事前に伝えられており、そのスケジュールに沿って旅行など計画する機会があった。国後島と色丹島の輸送は、はしけとヘリコプターで行われる。島には燃料と食料が備蓄されており、緊急時は漁船を利用することも可能だ」と語った。市長はまた、流氷が接近しても対応は可能であるとも述べている。2月中旬、ファルフトジノフ号は流氷のため色丹島に接岸できず国後島に戻った。このため、色丹島へ戻る乗客と色丹島から乗船する乗客はヘリコプターで運ばれたことがあった。新しい貨客船2隻が4月以降、定期航路に就航すれば、南クリル諸島との海上輸送が途切れることはない。(サハリン・クリル通信2021/2/26)
※資料写真
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