コルサコフ(旧大泊)の住民はサハリンで最初の地震観測所が入っていた日本の建物が取り壊されるのではないかと心配している。建物はコンクリート造りで、郷土史家エレナ・ヴィクトロフナさんが日本から得た情報によると、1909年に大泊に開設された地震観測所だという。戦後になって観測所は住宅に改築され人が住んでいたが、現在は空き家となっている。解体されるのではと心配したエレナさんがコルサコフ行政府に問い合わせると、「建物は老朽化しているが、取り壊す予定はない」とし、建物の歴史に光を当てるアーカイブ文書を調査した。「この建物は1905年に建てられた。サハリン水文気象環境監視局が自治体から引き継ぎ、2022年1月12日まで保管契約を結んでいる」ことが分かった。市長室はサハリンで最初の地震観測所だった建物の状況を管理下に置き、新たな所有者を決定するための作業を進めている。(サハリン・クリル通信2021/2/25)
コメント