軍の町・択捉島の瀬石温泉 社会資本整備や緊急時対応について市長と副司令官が会談

択捉島ゴリャチエ・クリュチ(瀬石温泉)で、クリル地区行政府のロコトフ市長と駐屯するロシア軍の副司令官チェルネンコ大佐がインフラ整備や緊急時の対応などについて話し合った。軍が管理するこの町は島内で最大の人口密集地。現在、軍人のためのアパート建設が活発に行われている。ロコトフ市長は「2023年の完成予定の幼稚園(園児240人)、1日60人を診察する外来診療所の建設に向けて設計作業に取り組んでいる。高速道路の建設も進んでいる」と話した。チェルネンコ大佐は「軍と行政の共同作業により、商店や美容院、カフェが入る複合施設の建設に向けて投資家を探している。施設の建設はコンチネント社が行う。この複合施設は、地域住民の社会的ニーズを満たすだろう」と語った。この数年のうちに、映画館や図書館、アイスリンクの整備も行われる。ゴリャチエ・クリュチでは、この1カ月半で集落の電気と熱がストップする事故が2件続いたことから、行政と軍の協力体制についても話し合われた。チェルネンコ大佐は「熱と電気の供給に関連する事故は、集落の発展に付随する問題だ。社会施設や住宅の建設によって供給システムの運用に負担がかかっている。しかし、軍と行政の協力により事故は解消された」と述べた。ロコトフ市長は「春には、電力や熱のネットワークの再構築が始まる。事故は繰り返される可能性があり、私たちはこれに備え、緊急時の物的資源の備蓄に関する規定を改定し、最大7日間分の備蓄を進める」と明言した。(サハリン・インフォ2021/2/11)

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