北海道機船連によると、ロシア漁業者によるオホーツク海での抱卵スケソウ漁漁獲量は、1月末現在で前年同期比26%減の15万2,800トンにとどまっている。中国の主要港閉鎖に伴う製品輸出の停滞が、水揚げペースのダウンにつながっているもよう。(水産経済新聞2021/2/4ロシア漁業ニュースより)
オホーツク海でのスケソウ操業には、1月25日から31日の週で大型トロール47隻、中型トロール23隻の計70隻(延べ数)が着業。主要漁場はカムチャツカ・クリールで、1月末までの累計漁獲のうち7割に当たる11万1,800トンが漁獲された。
ロシアで最も重要な漁業と位置付けられる同漁は、スケソウドレス製品の主要陸揚げ港である中国の大連、青島が新型コロナ感染対策で閉鎖されたことでピンチに直面。ロシア政府はスケソウ在庫が過剰となって滞留しないよう、中国ルートの回復交渉に取り組んでいるほか、公共給食向けの製品買い上げ検討。製品をロシア中央部、北部に供給する案も提案されている。
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