国後島、色丹島、歯舞群島を管轄する南クリル都市管区は1月25日、新型コロナウイルス予防接種運営本部を設置し、同日、初会合を開いた。会議にはゴミレフスキー市長をはじめ、地区中央病院の外来診療窓口の責任者オルガ・ヴラメンコ氏らが出席。サボチキナ副市長はサハリン州政府のユシュチュク副首相から運営本部設置の指示を受けたと述べた。本部は市長、サボチキナ副市長のほか、ゾロトヴァ地区中央病院長、スクレポワ総務部長など行政府の各部門長で構成。会議の中で、地区中央病院担当者が国後島、色丹島におけるワクチン「スプートニクⅤ」接種状況を説明した。昨年12月に最初の20回分が医療従事者、教師、ソーシャルワーカーに接種されたのを皮切りに、1月4日には同じグループに2回目の接種が行われた。また、昨年12月24日に30回分のワクチンが到着し、翌日29人が接種。さらに1月19日に220回分の接種が行われた。1月22日には75回分のワクチンが色丹島・クラボザボツコエ(穴澗)の地区中央病院シコタン分院に送られ、翌日色丹島でも接種が開始された。これまでに38人が予防接種を完了し、94人が1回目の接種を終えた。予防接種は18歳以上が対象。60歳以上と呼吸器系・心臓血管系の慢性疾患を持つ住民が優先される。接種を受けるには地区中央病院か一般クリニックで事前登録する必要がある。(kurilnews.ru 2021/1/26)
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