昨年12月に南クリル地区の新市長に任命されたパベル・ゴミレフスキー氏が3日の日程で色丹島を訪問した。地区議会のボンダレフ議長、行政府の文化・スポーツ・観光・青少年政策を担当するクドレフスカヤ局長、ピクティナ建設・建築局長が同行した。市長はクラボザボツコエ(穴澗)の子供芸術学校を視察。エカテリーナ・ミキーヴァ校長は、音楽を専攻する生徒数が20人から42人に増えたことや、ギターとビアノ、音楽理論の3人の教師が新たに本土から着任したことを説明した。芸術学校では、今後、美術と管楽器のコースを開設するとともに、5歳~6歳の幼児クラスを開設するという。次に訪れたマロクリリスコエ(斜古丹)の中等学校では、アンナ・クロムチェコワ校長が、昨年9月にデジタル教育と人道教育クラスを開設し、ロボット工学や生命の安全に関する基礎を教えていると、取り組みを紹介した。ゴミレフスキー市長は「遠く離れた色丹島の子供たちが文明から孤立していると思わないことはとても良いことだ。子供たちには様々な可能性を伸ばす機会が与えられている」と語った。また、マロクリリスコエに建設中の文化会館も視察。ロシア本土から2人の若い専門がすでに到着しており、近くオープンの予定だ。(サハリン・クリル通信2021/1/26)
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