ロシアのショイグ国防相は極東地域に沿岸ミサイル旅団を創設すると発表した。拠点は明らかになっていないが、軍事専門家によると、サハリン地域をカバーするとみられ、これによりロシアの東海岸は沿岸ミサイルシステムで完全に防御されることになる。旅団には「バスティオン」超音速巡航ミサイル部門と「バル」低高度巡航ミサイル部門が含まれる。軍事専門家のドミトリー・ボルテンコフは「ソビエト時代には、極東で継続的な防衛線が張られていた。沿岸ミサイル部隊はロシアの海岸へのすべての敵の接近を抑制していたが、1990年代に防衛線は崩壊した。それがここ数年で、ミサイル防衛線を再構築する動きが出ている。ミサイル旅団はすでにカムチャツカと沿海地方で活動しており、新たにサハリンが加わることで完結する」と語った。近年、ロシアは沿岸ミサイルおよび砲兵部隊(BRAV)を積極的に強化してきた。2015年には、ソ連時代に配備された自走式沿岸ミサイルシステム「レドゥ―ト」と「ルベーシュ」から最新の「バスティオン」と「バル」へ更新を開始した。まず沿海州の沿岸ミサイル旅団に配備され、2017年には択捉島、国後島に、そしてカムチャツカの部隊に最新のミサイルシステムが配備された。(イズベスチヤ2020/12/28)
国後島に配備された「バル」
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