サハリン州の対策本部は新型コロナウイルス感染による死者数を累計で11人としているが、前年同期間の全ての死因を含めた死者数を比較した「超過死亡」のデータは実に興味深い。1月から10月の死者数は前年同期より120人も多くなっている。10月だけを比較しても死亡超過数は88人である。一方、市民統計局のデータによると、10月の全死因による死者数のうち新型コロナウイルスに関連した死者数が29人を記録し、死因の第1位となっている。(サハリン・インフォ2020/12/11)
※ロシアの集計方法についてAFPBBNEWSが記事にしている。
ロシア連邦統計局(Rosstat)が10日発表した統計によると、同国の今年10月の全死者数は前年同月比で5万人近く増加した。10月の死者数は前年同月比4万7,800人増の20万5,500人。これには全死因による死者が含まれている。増加幅に関する説明は一切なかったが、新型コロナウイルスに感染したり、感染の疑いがあったりした死者は2万2,761人で、うち主要死因が新型ウイルス感染症だったのは1万1,630人とされた。これはAFPが公式統計に基づきまとめた10月の新型ウイルスによる死者7,274人よりも多い。ロシアでの4月~10月の超過死亡は16万5,000人近くとなったが、ロシアの新型ウイルスによる公式死者数は4万5,280人にとどまっている。ロシアは病理解剖で新型コロナウイルス感染が主要死因と判断された人のみを統計に含めている。一方、西欧諸国など多くの国ではウイルス検査で陽性となった患者は全て新型コロナウイルスの死者統計に含めており、ロシアの集計方法については批判も上がっている。(AFPBBNEWS 2020/12/11)
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