北洋開発協会(北海道機船連内)によると、ロシア漁業者による極東海域でのイワシ漁の漁獲量は、11月29日現在で前年同期比2.4倍の31万380トンと30万トンを超えた。(水産経済新聞2020/12/8)
ロシア200カイリ内での操業はほぼ終了したとされ、シーズンの大勢は決した。今期の同漁はイワシの資源が例年より早く集約されたことで、序盤の6月からハイペースで進行。南クリル(千島)海域の漁獲勧告は当初の25万トンから、漁期中に2度上方修正され、37万トンにまで拡大した。研究機関の調査でも順当な資源増加を示す結果が得られた。
2021年の南クリルの漁獲勧告はこのほど約43万トンに設定されとも伝えられており、来年はさらなる増産も視野に入る。なお、イワシ漁と並行して行われるサバ漁の漁獲量は、11月29日現在で前年同期比18%減の4万1,890トンと、こちらは昨年を下回っている。
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