国後島ユジノクリリスク(古釜布)の中央広場に展示されていた赤黒牛のモニュメントが白黒の普通の牛柄にイメージチェンジして郷土博物館に展示された。広場に設置されていた昨年10月、放し飼いにされている雄牛があろうことか、モニュメントの赤黒牛ブレンカに一目ぼれ。ある日、雄牛がブレンカの背後から乗りかかろうとする様子がSNSにアップされると、市民は涙を流して笑い、雄牛を応援するメッセージが投稿された。しかし、その後ブレンカは忽然と広場から姿を消した。「彼女には何ら落ち度がないのになぜ?」「文化的モニュメントとしての地位が不当に奪われた」など抗議の声があがった。あれから1年。ブレンカは赤黒模様から白黒に塗り替えられ、スキャンダルとは無縁の博物館で、展示物として穏やかな日々を過ごしている。(サハリン・クリル通信2020/11/30)


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