VNIRO(全ロシア海洋漁業研究所)が9月-10月に実施した北方四島周辺の南クリル海域や太平洋外洋での資源調査の結果をまとめた。イワシ、サバ、ニシン、スケソウダラが増え、サンマはほとんど姿を消すなど魚種の構成が大きく変化している。とりわけ資源が増大しているのはサバで、10-45mの深さに集中し、魚体は16-39㎝、重さは36-788gだった。クリル諸島近くの太平洋の水文学的研究によると、宗谷暖流の海水温が異常に暖かいことを示した。それらは、エカテリーナ海峡(国後水道)からクリル諸島南部の色丹島までの広大な水域における魚の分布に大きな影響を及ぼしている。(サハリン・クリル通信2020/11/24)
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