国後、色丹の公共工事の品質に注文 サハリン副首相

11月18日から21日まで国後島色丹島を視察したオロンツェフ副首相は、視察後に開かれた南クリル行政府幹部との会合で、島で行われているレベルが低い工事に厳しく注文をつけた。国後島ではユジノクリリスク(古釜布)の文化開発センター(こども芸術学校と博物館)、ドゥボボエの救急助産師ステーション(2020年末完成)、ゴロブニノ(泊)の学校(幼稚園40人、学校60人)、ユジノクリリスク–ゴロブニノ道路、集合住宅(60戸)建設現場を視察。色丹島では給排水システム再建をはじめ、マロクリリスコエ(斜古丹)の図書館を併設した文化会館(2021年完成)、一般開業医施設、アスファルト舗装工事中の道路、クラボザボツコエ(穴澗)の公衆浴場のほか、集合住宅(57戸)の建設現場を見て回った。これらの建設工事を請け負っているのはストラテジーフォワード、サフスペックストロイ、リージョン、ユジノモノリット、SKグラッド、テクノストロイグラント、メカニジロバナヤ・カラム。視察終了後、行政府幹部との会合の中で、行政側の手続きや準備が迅速に行われないことから、建設工事のゴールデンタイム(春・夏)に請負業者が必要な書類を整えられないことや、コンクリートの例を挙げて請負業者の技術レベルの低さを指摘。「州政府が行っている特別な技術研修の終了証明書がない場合は、今後入札に参加できない」と言明した。「離島の場合は特に、建設プロセス全体を管理する能力が重要だ。すべての資材、設備は島外から海上輸送されるのだから、当然リスクを考慮して計画する必要がある」とし、「いくつかの現場で作業スケジュールが遅れている。パンデミックの影響もあるが、小さな島で一緒に働いているのだから、互いに助け合う必要があるある。ある会社の工事が予定より早く進んでいる場合は、作業が遅れている別の会社の現場に振り向けられるようにすべきだ」と、限られた労働力をシェアする仕組みを提案した。島で行われている仕事の質にも注文を付けた。「雑な仕事をして、後でやり直しになれば、最初から高品質で作業を行うよりも、はるかに費用がかかる」と語り、「すべて主権者のお金であり、責任を負わなければならない」と強調した。(サハリン・インフォ2020/11/24)

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