1945年8月の日本との戦いで激戦が展開されたサハリンのスミルヌイフ地区(気屯)で遺骨などの発掘調査を行っている「アビアポイスク」と「パイオニア・サハリン」は北緯50度線に近い幌見峠で日本兵の装備や弾薬多数を発見した。遺骨は見つかっていない。調査団はかつて要塞化されていた幌見峠一帯を集中的に調査し、日本の陣地跡から鋼鉄製ヘルメット、有坂銃の薬きょうと実包、ガスマスクの破片、弾薬盒、雨衣、剣帯、背嚢用のバックル、生活用品など大量の装備品や武器を発見した。指揮を執るヴァレンティン・ゴルヴィン団長は「雪が降るまで捜索は少なくとも1か月続く」と語り、発見された遺物はサハリン州のポヴェダ(勝利)博物館・記念館に収蔵される。調査はサハリン州文化省から委託を受けて実施している。(サハリン・クリル通信2020/11/2)
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