国後島で植物の調査を行ったロシア科学アカデミー植物園植物標本センターの研究者ユーリ・マモントフ氏が、これまでロシアでは確認されていなかったコケの1種Frullania usamiensis(ウサミヤスデゴケ)を発見した。クリル自然保護区の協力で、9月末から国後島の北部と中部の森林で調査を行った。ウサミヤスデゴケは中国、日本、韓国にのみ生息すると考えられていたが、今回の発見で分布域がより広いことが明らかになった。ロシアには約470種の苔類が生息しているが、そのうち230は択捉島を含む南クリル諸島に生育している。ロシアのどの地域にも、このような多様性は存在しない。(サハリン・クリル通信2020/10/21)
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