国後島を訪れた観光客がゴリャチエ・クリュチ(瀬石)にある南クリル地区中央病院の温泉治療施設の現状に不満を述べている。施設は有料で利用されているが、老朽化してタイルは剥がれて汚れも目立ち、観光クラスター「南クリル」の眺望を台無しにしているという。サハリン州保健省によると、2016年までに40人の患者を収容できる新しい治療・リハビリ施設を建設する計画が、クリル諸島社会経済発展プログラムに位置付けられていた。その後、理由は明らかにされていないが、方針転換。古い施設の修繕で急場をしのぐことになった。2018年にサハリン州の予算840万ルーブルで内部を改装。2019年には屋根、排水システム、基礎回り、擁壁などが修復され、火災警報システムなどが整備された。費用は1,300万ルーブルだった。2020年には1,300万ルーブルの予算で浴室、シャワー、更衣室、プール、熱供給、給水、下水システムの修繕を行う予定だったが、新型コロナ感染拡大の影響で来年に延期された。州保健省によると、地区中央病院の資金で浴室タイルの交換、更衣室の修理が実施されているとしている。現在、治療施設にはシングルルー4室、3ベッドと4ベッドルームが各1室ある。(サハリン・インフォ2020/9/18)
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