択捉島クリリスク(紗那)で、クリル諸島の解放と第二次大戦の終結75周年を祝う式典や行事が開催された。前日の2日、クリリスクの墓地では第二次大戦に参加した兵士を鎮魂するミサが行われた。夕方には市立図書館に戦時中に生まれた島民13人が招待され、子どもたちに当時の思い出を語った。そして3日正午。勝利広場で式典が始まった。ロコトフ市長は「択捉島にとって今日は5月9日の対独戦勝記念日と同様に重要な日だ。第二次大戦の最後の戦いが行われたのは極東だった。75年前、赤軍はついにクリル諸島をロシアに取り戻した。戦後すぐ、本土から数千人の住民が島にやってきて定住した。復興と建設の時代を経て、多くの子供や孫を育てた。今日の式典にも多くの若者が参加しているが、解放者の輝かしい偉業を後世に伝えていかなくてはならない」と挨拶した。第18機関銃砲兵師団のレピコフスキー大佐は「現在、ソビエト連邦を侵略国として位置づけ、歴史を書き換えようとする動きが出ている。これを許してはならない」と訴えた。最後に、遺族を代表してタチアナ・ヴァシリエフナさんが別れの言葉を述べた。「私の父はシュムシュ島で戦った。その後、集団農場で働き、島で平和な生活を築いた。戦った軍人のことを忘れずに、島を愛し、子供と孫を育ててほしい」と語りかけた。全員で1分間の黙とうをささげた後、目抜き通りをスポーツ文化会館まで行進した。(サハリン・インフォ2020/9/3)
コメント