北海道庁はロシアの領土である南クリル諸島にかつて住んでいた元居住者か飛行機から先祖の墓地を見る取り組みを行う。NHKによるとフライトは10月21日と25日に予定されている。タス通信によると、飛行機は中標津空港から離発着し、ロシアと日本の国境に沿って飛行。参加者は窓から南クリルの島々を見ることが出来る。飛行時間は1時間程度で、新型コロナ感染防止から1回のフライトは20人とし、5回行う。今年8月、日本は今年予定されていたビザなし渡航の事業をすべてキャンセルすることを決定した。2017年9月、日本とロシアの首脳間の合意により、元居住者の墓参りのための最初のチャーター便が飛んだ。以後、毎年行われてきた。両国の相互理解を深める目的で1992年から始まったビザなし交流(※北方四島交流)は毎年、ロ日間で合意され、5月から10月までの間に行われている。択捉島、国後島、色丹島のロシア住民8,000人以上が日本を訪れ、日本から18,000人以上の市民が南クリルを訪れている。(サハリン・クリル通信2020/9/2)
※北方領土対策根室地域本部がまとめた北方四島交流の実績によると、2019年までに訪問事業に参加した日本人14,356人、受入事業に参加したロシア人10,135人で合計24,491人となっている。
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