国後島 悪路に強い「ジムニー」が人気

「新・島だより」北海道新聞2020/9/1

 国後島を走る車で最も多く見かけるのは、日本の自動車メーカー・スズキの小型四輪駆動車「ジムニー」だ。ざっと見渡す限り、車5台に1台がジムニーと言っても過言でない。

 舗装化工事も進められているが、島の生活では砂利道や砂浜を走ることが少なくない。車に求められる性能は、悪路に強いかどうかだ。ジムニーは車高が高いほか、四輪駆動の性能の評判が高く、車両価格や維持費が比較的安く抑えられるのも人気の理由だ。

 教師のエレーナ・ボルコワさん(58)は半年前、極東ウラジオストクの会社を通じて、日本から中古のジムニーを購入した。実は前に乗っていたのも古いジムニーで、ボルコワさんは「小型だから旋回性能が高く、必要最低限のものがコンパクトに備わっているこの車が大好き」と話す。

 タイヤを大きいサイズに変えるなど、さらに悪路に適応した仕様へ改造を楽しむ人も多い。

 島の車はかつて中古車ばかりだったが、最近は新車も目立つ。ドイツのメルセデス・ベンツBMWといった高級車を見かけることもあるが、やっぱり島民は島の環境にマッチした、日本製の頼れる車が大好きなようだ。(ロマン・ベレジューク通信員、写真も)

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