8月25日、国後島の太平洋側にあるビリル川(イリュシン川=日本名チクニ川)河口で、レッドデータブックに搭載されている希少種ゼニガタアザラシが銃で撃たれ死んでいるのが見つかった。サハリン・クリル通信は環境保護団体「サハリン環境ウオッチ」に連絡した。「残念なことだが、サケ漁を行う漁師はサケを食べてしまうアザラシを銃で撃つことが頻繁に行われている」と生態学者のドミトリー・リシチン氏は殺された理由を示唆した。ゼニガタアザラシはコマンドルスキー諸島に1,500頭、クリル諸島には2,500頭ほど生息しているといわれる。2000年にウルップ島(得撫島)の西海岸沖で133頭が確認された。ゼニガタアザラシは前世紀に狩猟によって深刻な影響を受け、やっと回復し始めたばかりである。(サハリン・クリル通信2020/8/26)
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