択捉島クリリスク(紗那)にあるクリル郷土博物館は林務部門と協力して、クリリスクやレイドヴォ(別飛)の児童生徒による「クリーンアイランド」キャンペーンを実施した。子どもたちは懐中電灯を持参するよう指示されていたが、目的は知らされず、バスに乗り込んだ。1時間ほどで、太平洋側のカサトカ湾(単冠湾)に面した、軍のヘリコプター部隊の基地があるブレベスニク(天寧)に到着した。戦闘ヘリの見学が行われ、軍人から目的や特徴の説明を受けた後、コックピットに乗り込んだ。食堂で部隊の隊員たちと昼食をともにしたあと、日本軍の基地があった場所を探検した。第二次大戦で日本軍が掘った通路や秘密のトンネルを訪ね、ここで懐中電灯が必要だった訳に気づいた。「クリーンアイランド」キャンペーンの場所はそのトンネル岬。地元の住民や観光客に人気のスポットで、ゴミのポイ捨てが問題になっている。児童生徒は観光客が残した空き缶などのゴミ約200kgを拾い集めた。(サハリン・インフォ2020/8/7)
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